【日本語訳】一喜一憂せずに作り上げた人生キャラ…『パイン』でユノユンホが自ら証明したレッスン｜250722

※本記事は、2025年7月22日に掲載されたユンホさんのパインに関する記事の日本語訳です。

▼原文出典

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「一喜一憂しないこと」。東方神起ユノ・ユンホの「レッスン」が、自分自身にも通じた。

ユノユンホはディズニープラス『パイン：ならず者たち（以下パイン）』に出演し、俳優チョン・ユンホの新たな一章を切り開いている。

『パイン』は、1977年に海に沈んだ宝船をめぐり、生活のために集まった、堅実なならず者たちのだまし合いを描いた作品。ユノユンホは木浦のチンピラ、チャン・ボルグ役で大胆な変身を遂げた。

「ステージの君主」と呼ばれるほど、K-POP界では確固たる地位を築いた彼だが、『パイン』以前の演技はユノユンホにとって痛い指摘の対象だった。MBCドラマ『地面にヘディング』でドラマデビューしたユノユンホは、ぎこちない演技と台詞まわしで厳しい評価を受けた。

その後、『ポセイドン』『野王』『メロホリック』『レース』などで着実に俳優としてもキャリアを重ね、映画『国際市場で逢いましょう』ではナムジンの若き日を演じ、俳優チョンユンホの光り輝く可能性を立証した。ナムジンが感嘆するほど歯切れのよい演技を見せた彼は、方言演技の系譜を受け継ぎ、今回は『パイン』でその勢いをさらに続けた。

パーマ頭にベルボトム姿で登場したユノユンホは、荒っぽいボルグとして最初からインパクト抜群。「おい、ソンジャ！今何しとんねん」（"야, 슨자(선자)야! 너 지금 뭣허냐?"）という台詞と共に登場したボルグは、片思い中の喫茶店レジ係パク・ソンジャ（キム・ミン）の隣にいる見知らぬよそ者のオ・ヒドン（ヤン・セジョン）を「嵐のように警戒」する。

ガムをくちゃくちゃ噛みながら、ヒドンの肩を払い、「おい、よそもん、人の女にちょっかい出すんやないで。ホンマ命なくなるで」（"어이 외지 양반, 남의 여자한테 껄떡대지 마쇼잉. 뒤지는 수가 있응께"）と殺気立った警告を飛ばし、ピカピカの革靴でベルボトムの裾をなびかせながら、「甘いコーヒー」（달달한 코피）を飲みに喫茶店へと向かう。

“幸運喫茶”のママ（ウ・ミファ）によると「タチの悪いやつ」であるボルグは、あらゆる見栄と虚勢にまみれた男。「マナガツオの食べ方知らんのか？ちまちま食ってんちゃうぞ、一口でガッツリいけや」（"병어는 어떻게 먹는지 아요? 깨작거리지 말고 한 입 퍼서 푸짐하게 좀 먹으라고"）とヒドンの頬を叩いたり、足首に隠したジャックナイフを取り出そうとするイム・ジョンチュル（キム・ソンオ）からそれを奪って「うわぁ、これめちゃ欲しかったやつや」（"와따 마, 이거 내가 겁나게 갖고 싶었던 건디"）ととぼけてみせたり。一触即発の状況でも、虚勢と余裕を失わない「タチの悪いやつ」ボルグのふてぶてしさを、味のある方言と生き生きとした演技力で表現し、『パイン』にパワーを吹き込んだ。

『パイン』のボルグの魅力は、これまでユノユンホ像を覆すところから始まる。ステージ上のカリスマは中途半端な見栄っ張りへと変わり、常に情熱的だった「真面目な男」は、道で出会ったら避けたくなる「生まれながらのチンピラ」へと変身した。いつも色白で端正だった顔は、わざとらしいほどオーバーなジェスチャーと、傷跡まで荒々しく強調するメイクの奥に隠れた。

『パイン』のボルグは、ユノユンホの再発見と言っても過言ではない。2021年に発表された『Thank U』は、公開から4年が経って逆走（リバイバルヒット）した。「良いことは自分だけが知っていること」「哀しみも自分だけが背負うこと」「一喜一憂しないこと」など、名言レベルでの「レッスン」が話題を呼ぶ中、『パイン』のボルグに至るまで、これらの「レッスン」をユノユンホが何度も何度も心に刻んでいたであろうことは想像に難くない。

「恥ずかしい」と言われようと「ミーム」になろうと、ユノユンホは情熱的な挑戦をやめなかった。何度も姿を変え、服を着替えてきた彼は、ついに『パイン』でぴったりの服を見つけた。より大胆に、厳しい挑戦の中で、本当の自分を見つけたのだ。

主演の責任感の代わりに、助演としての自由さがユノユンホに演技のうま味を与えた。自分でも疑問を感じていたのではないかと思うほど、思い切って肩の力を抜いて「手放した」ことで、かえって彼はひときわ輝いた。出番は短くとも、登場すれば視聴者の視線は、ギリギリのラインを行き来するボルグに釘付けになる。カン・ユンソン監督は『パイン』の公開前に「作品を通して驚くほどの成長を見た」と期待を口にしていたが、ボルグというキャラクターこそが、ユノユンホのその”驚くべき成長”の証だった。

ユノユンホは、自ら掲げた「レッスン」のように一喜一憂せず、2025年、ついに「人生キャラ」と呼ぶにふさわしい『パイン』のボルグを生み出した。自分を信じて、毎日の誠実な努力で短所を長所へと変えたユノユンホのレッスンであれば、それが何であれ、もう一度信じてみたくなる。