【日本語訳】「これぞ彼の第4のレッスン」…チョン・ユンホ、『パイン』で見せた新たな顔｜250728

※本記事は、2025年7月28日に掲載されたユンホさんのパインに関する記事の日本語訳です。

▼原文出典

http://www.dispatch.co.kr/2328571

2021年に発表された楽曲が、突如SNS上で再び注目を集めた。

「これが最初のレッスン
　次は2回目
　そしてついに第3のレッスン…」（『Thank U』ユノ・ユンホ）

ユニークな歌詞が“ミーム”として拡散され、そのタイミングでディズニープラスのドラマ『パイン：ならず者たち』が配信スタート。
気づけばそのミームは称賛に変わった。いや、称賛が流行となっていた。

「これが第4のレッスンじゃ」「チョン・ユンホの再発見」「方言がパーソナルカラー」「実は標準語が苦手なだけだった」「これぞまさに人生の演技」。

チョン・ユンホは、まぎれもなく“ボルグ”そのものだった。
どの（アイドル出身）俳優よりもこなれた口調で、濃厚に、そして味のある全羅道の方言を見事に操ってみせた。

光州と木浦は同じ全羅道の方言圏だが、イントネーションや表現、語尾の使い方等で微妙な違いがある。
そうした細部の違いまでもユンホが丁寧に表現したのだ。

彼は“情熱マンスール”の異名どおり、方言の研究に乗り出した。
関係者はDispatchに「1970年を扱う作品。実際に木浦に行って学んだ」と話した。

これぞ、チョン·ユンホの最初のレッスン。
昨年3月、木浦を訪れ、とりあえずタクシーに飛び乗って街を回った。
目的は、地元の運転手さんたちと親しくなること。
地元出身の運転手が多く、地域事情に詳しい地域事情に詳しいことに着目しての行動だった。

チョン・ユンホの関係者は「タクシーの運転手さんにいろいろ質問をしたり、ご年配の方々にお会いしたりもしていた。イントネーションやリズム、単語を尋ねながら、方言の練習を重ねていた。方言の先生や木浦の知人とも一緒に台本を研究した」と語った。

『パイン』は新安沖を舞台にしている。
全羅道の方言を話すキャラクターが多数登場するが、チョン・ユンホは“木浦チーム”7人のうち、最もこなれた方言で強烈な印象を残した。

もちろん、口調だけでキャラクターが完成するわけではない。
第2のレッスンは、チンピラらしい見た目を作ること。
チョン・ユンホは、ボルグという人物の生まれや背景からにじむ“チンピラっぽさ”を伝えるため、自身の見た目を捨てた。

海風にさらされて荒れた肌を表現するため、肌の質感を活かしたメイクが施された。
太陽に焼けたような雰囲気を出すために、肌の色味も思い切ってトーンダウン。ヘアスタイルも、彼自身のアイデアによるものだ。

ボルグは（ウェブトゥーンとは異なり）、長髪にパーマヘアで登場する。
関係者は「荒々しく育った印象を出したかった。原作とは違うが、監督と相談して変更した」と語った。

いよいよ第3のレッスンは、細かな設定づくり。
ボルグは、人目を気にしない反抗的な性格の持ち主だ。
性格というのは、態度や癖に自然と表れるもの。
そこで、タバコとガムをボルグの“シグネチャーアイテム”として取り入れた。

関係者は「ボルグの性格を表現するために、ガムを噛んだりタバコを吸ったりする設定を入れてみてはどうかと提案した。
どのシーンでも、彼のそばには必ずガムかタバコがある」と明らかにした。

これは、見た目ばかりを気にするボルグの雰囲気や、虚勢に満ちた性格を作り上げるうえで重要な要素となった。
キャラクターの持つ余裕と軽さを同時に表現し、そこに繊細なひと味を添えている。

今回の演技が突然現れた才能というわけではない。
評価に一喜一憂することなく、地道に演技に取り組んできた。
『夜警日誌』（2014年）、『あなたを注文します』（2015年）、『メロホリック』（2017年）、『私たちの人生レース』（2023年）など。

そして、諦めずに扉を叩き続けた末に、ようやく“自分にぴったりの服”をまとった。
情熱によって、そこに翼をつけた。
リュ・スンリョン、イム・スジョン、ヤン・セジョン、キム・ウィソンといった名だたる俳優たちの中でも、彼が輝いて見えるのは、それが理由だ。

「Thank you for diss
　Thank you for like
　Thank you for dislike me
　Thank you for me」（『Thank U』より）

チョン・ユンホは、歌詞の中で
「批判も愛も、あらゆる感情が自分を形づくる要素だ」
と強調した。
まさにその歌のように、そのすべてが今のボルグを、いや、“俳優チョン・ユンホ”を完成させたのだ。

👣UKNOWROUS_N,b